12月に、娘と2人でチェコのプラハへ行きます。
準備を進めるなかで迷ったのが、現地でスマホをネットにつなぐ方法でした。
eSIMを1人1枚ずつ入れるか。ポケットWi-Fiを1台借りて、2人で使うか。
どちらがいいのか決めきれなかったので、ChatGPTに相談してみました。
私たちは、2人とも「1人1枚のeSIM」 にしました。母と娘で違う会社のSIMを使う予定です。万が一、片方の回線にトラブルがあったときの備えです。
この記事では、相談の中身と、公式サイトで確かめて分かったことをお伝えします。読み終えるころには、ご自分の旅ならどちらが合うか、見当がつくと思います。
ChatGPTの答えは「1人1枚のeSIM」

いちばんの理由は、2人が離れても、それぞれのスマホが使えることでした。
ChatGPTに伝えた、私たちの旅の条件
相談するときは、旅の条件をできるだけ具体的に伝えました。
条件を具体的に伝えるほど、自分たちに合った答えを出してもらいやすくなります。日程、行き先、スマホの機種、ふだんの回線まで書きました。
そのまま使える相談文
実際に送った相談文です。日程や行き先、スマホの機種を、ご自分の旅に書き換えて使えます。
12月に、娘と2人でチェコ(プラハ)へ旅行します。
現地でスマホをネットにつなぐ方法を迷っています。
・eSIMを1人1枚ずつ入れる
・ポケットWi-Fiを1台借りて、2人で使う
どちらが私たちに合っているか、一緒に考えてください。
【旅の条件】
・日程:12月4日〜11日(7泊8日)
・行き先:プラハ5泊、チェスキー・クルムロフ1泊
・乗り継ぎ:台北(行きは約8時間あるので、空港の外へ出る予定。帰りは約4時間)
・出発と帰着:関西空港
・行動:ほぼ2人一緒/買い物などは別行動になる可能性がある
・スマホ:私も娘もiPhone 13
・使い方:地図、翻訳、LINE、写真を送る、インスタ、写真の取り込み
・ふだんの回線:私=日本通信SIM(サブでpovo)、娘=日本通信SIM
【知りたいこと】
1. 2人分の費用は、どちらが安くなりそうか
2. 台湾とチェコの両方で使えるか
3. 別行動をするときや、充電が切れたときに困らないか
4. 受け取りや返却、設定の手間はどちらが少ないか
比べた結果を表にして、最後に「あなたたちなら、こちら」と理由つきで教えてください。
最後の一文がポイントです。「表にして」「理由つきで」と頼むと、違いと、AIが何を理由に判断したのかが分かりやすくなります。
返ってきた比較表
ChatGPTは、12の項目で比べてくれました。そのうち、今回の判断に関係した項目を抜き出します。
◎○△×は、私たちが伝えた旅の条件をもとに、ChatGPTがつけた評価です。
| 比べたこと | eSIMを1人1枚 | ポケットWi-Fiを1台 |
|---|---|---|
| 2人分の費用 | ○ 比較的安くできる | △ 1台なので一見安い |
| 台湾とチェコの両方 | ◎ 両方に使えるeSIMがある | ◎ 世界周遊タイプなら使える |
| 別行動 | ◎ それぞれ単独でつながる | △ Wi-Fiから離れると使えない |
| 充電 | ◎ 自分のスマホだけ | △ ルーターとスマホの両方 |
| 設定 | △ 最初だけ設定が必要 | ○ Wi-Fiにつなぐだけ |
| 受け取り・返却 | ◎ どちらも不要 | △ 空港などで受け取り、帰国後に返す |
| 2人が離れたとき | ◎ 強い | × 弱い |
Wi-Fiの良いところも挙げてくれました。最初の設定は、Wi-Fiのほうが簡単です。
決め手は「2人が離れたとき」
表を見て、私たちの旅で大きいのは「離れたとき」だと分かりました。
別行動すると、Wi-Fiを持っていないほうはつながらない
ChatGPTは、分かりやすい場面を挙げてくれました。
プラハで「ちょっと私、あのお店見てくるね」と、別行動になったとします。eSIMなら、離れていても、娘も私も自分のスマホで地図やLINEを使えます。
ポケットWi-Fiの場合は違います。Wi-Fiを持っている人から離れると、もう1人はネットにつながりません。
ChatGPTは、こんな一言も添えていました。
「あ、Wi-Fi持ってるの娘や……」となるのは地味に困ります(笑)。
旅先で娘とはぐれて、Wi-Fiを持っていない私のスマホだけつながらない。そんな場面は想像したくありません。
ルーターの電池が切れると、2人とも止まる
充電の手間も違います。
ポケットWi-Fiは、スマホとルーターの2つを充電しなければなりません。ルーターの電池が切れると、2人ともネットが使えなくなります。
eSIMなら、ルーターそのものがありません。モバイルバッテリーは、それぞれのスマホの分だけで済みます。
費用は、思ったほど変わらない
「2人で1台なら、Wi-Fiのほうが安いはず」と思っていました。
ChatGPTは、「ポケットWi-Fi=必ず安い」わけではない、と答えました。グローバルWiFiのよくある質問にも、「2人で1台のWiFiをシェアする場合、2人でデータ容量を共有することになる」とあります。eSIMなら、1人ずつ自分が買った容量を使えます。
費用が近いなら、2人それぞれがつながるほうを選びたい。私たちはそう考えました。
公式で確かめたら、国別のプランのほうが安かった
AIのおすすめは、台湾とチェコの両方で使えるプラン
私たちの旅は、日本から台湾を経由してチェコへ行きます。
ChatGPTは、「チェコ専用+台湾専用」と分けるより、グローバルeSIMがラクだと勧めました。1つのプランで、台湾とチェコの両方で使えるものです。例に挙げたのは、Sailyという会社の世界向けプランでした。
そこで、各社の公式サイトを見てみました。すると、トリファと地球の歩き方のeSIMには、台湾とチェコを1つのプランで使えるものが見当たりませんでした。どちらも、国ごとか地域ごとのプランです。
Sailyの世界向けプラン(121か国)には、台湾とチェコの両方が対象国に入っていました。
Sailyは、1つのeSIMに国ごとのプランを足せる
Sailyの公式サイトには、「既存のSaily eSIMに新しいデータプランを追加できます。新たにeSIMをインストールする必要はありません」と書かれています。今回なら、チェコ用と台湾用のプランを別々に買って、1つのeSIMで使えます。
私たちが検討した組み合わせで、1人分の料金を比べました。
| 私たちが検討した組み合わせ | 1人分の料金 |
|---|---|
| Saily 世界向けプラン 5GB・60日 | $33.99 |
| Saily チェコ 5GB・30日+台湾 1GB・7日 | $7.99+$3.99=$11.98 |
| トリファ チェコ 7日・3GB+povo 台湾 1GB・3日×2回 | 1,960円+1,360円=3,320円 |
※2026年9月24日に各社の公式サイトで確認した料金です。Sailyはドル表示で、1ドル160円なら$11.98は約1,900円です。
Saily同士で比べると、国別に買ったほうが、世界向けプランの約3分の1の料金でした。AIの答えは、そのまま使わずに公式で確かめる。今回も、その大切さを感じました。
私たちは、チェコ5GB・台湾1GBにした
容量は、どのくらいあれば足りるのでしょうか。
JAPAN&GLOBAL eSIMの公式サイトに、目安が載っていました。地図のナビは、1GBで約16〜20時間使えるそうです。
チェコにいるのは、約5日間です。地図のナビを1日8時間使うと仮定しても、計算では3GB弱です。ホテルではWi-Fiも使えるので、5GBあれば足りると考えました。台湾は行きの約8時間の外出なので、1GBで足ります。
ただし、Instagramは1GBで約1時間20分と、データを多く使います。私たちは、Instagramはホテルの部屋のWi-Fiで見るつもりです。カメラで撮った写真をスマホに取り込み、Googleフォトにアップする作業も、部屋のWi-Fiで済ませます。
母と娘で、あえて別の会社にしました
2人とも同じ会社のeSIMにすると、その会社の回線にトラブルがあったとき、2人ともつながらなくなるおそれがあります。そこで、私と娘で違う会社のSIMを使うことにしました。私はチェコではトリファ、台湾ではpovo。娘はチェコも台湾もSailyです。
私:チェコはトリファ、台湾は手持ちのpovo
私は、チェコをトリファにする予定です。以前、eSIMを選んだときもトリファにしました。設定のしやすさが決め手でした。
トリファは、専用のアプリで申し込むしくみです。
パソコンからは、スマホで読み取るQRコードが出ます。
台湾は、サブで使っているpovoの海外データ(台湾1GB・3日間で680円)にします。povoは私のiPhoneにもう入っているので、新しくeSIMを入れる必要がありません。
povoの公式サイトには、「利用開始時刻から24時間の経過毎に1日として取り扱います」と書かれています。数え方がはっきりしているのは安心です。以前、povoの海外データのキャンペーンを使ったことがあるので、今回も旅行の前に確かめるつもりです。
娘:チェコも台湾もSaily
娘は、Sailyにする予定です。チェコ用と台湾用のプランを、1枚のeSIMに入れる形です。
使えないときは、もう一方からテザリング
トリファもSailyも、テザリングが使えます。テザリングは、スマホをWi-Fiのように使って、ほかのスマホをネットにつなぐ機能です。
どちらかの回線が使えないときは、もう一方のスマホにつないでネットを使います。
ChatGPTは、旅行中ずっと1人のスマホのテザリングに頼る方法は勧めませんでした。別行動や充電切れに弱いからです。私たちは、テザリングを「いざというときの予備」として考えています。
こんな人は、Wi-Fiのほうが向いています
私たちはeSIMにしましたが、Wi-Fiのほうが合う人もいます。
- 3人以上の家族旅行で、ずっと一緒に動く方
- スマホがeSIMに対応していない方、SIMロック(ほかの会社のSIMが使えない状態)がかかっている方
- パソコンやタブレットも一緒につなぎたい方
- スマホの設定に自信がない方(Wi-Fiは、つなぐだけです)
グローバルWiFiは、1台のWi-Fiにスマホなどを最大5台までつなげます。ただ、快適に使うには、つなぐのは2台までがすすめられています。
グローバルWiFiのよくある質問には、2人旅についての答えもありました。2人がいつも一緒に動くなら、ポケットWi-Fiは1台で問題ないそうです。その場合は、容量を気にせず使える無制限プランがすすめられていました。
別行動の予定がある方には、「別行動用プラス1台オプション」もあります。私たちが気にした、別行動するときの不便さにも、対策が用意されています。
台湾とチェコのように複数の国で使うときは、グローバルWiFiなら「世界周遊プラン」を選びます。対応する国は、申し込みの画面で確かめてください。関西空港には、受け取りと返却のカウンターがあります。
eSIMにするなら、出発前に確かめたい3つのこと
eSIMにする場合は、出発前にいくつか確認しておくと安心です。どれもAppleの公式サポートに書かれている内容です。
① iPhoneのSIMロックが解除されているか
Appleは、「異なる2つの通信事業者を利用するには、ご利用の通信事業者がiPhoneのロックを解除する必要があります」と案内しています。
旅行用のeSIMは、ふだんとは別の会社の回線です。iPhoneのロックが解除されているか、先に確かめておきましょう。
確かめ方は、Appleのサポートに載っています。「設定」→「一般」→「情報」と進み、「SIMロック」の欄を見ます。「SIMロックなし」と表示されていれば、ロックはかかっていません。
② 同時に使えるのは2回線まで
iPhone 13以降は、2つの回線を同時にオンにできます。組み合わせは「カードのSIM+eSIM」か「eSIM+eSIM」のどちらかです。ただし、ネット(モバイルデータ通信)に使えるのは、そのうち1つです。
eSIMは8つ以上保存できるので、旅行用のeSIMを足すこと自体はできます。
私のiPhoneには、日本通信SIM(カードのSIM)とpovo(eSIM)がすでに入っています。カードのSIMも、1回線に数えます。
旅行用のトリファを足すと、iPhoneに登録される回線は3つになります。ただし、同時にオンにできるのは2つまでです。そのため、チェコではpovoをオフにして、トリファをオンにするつもりです。
日本通信SIMを残すのは、ふだん使っている電話番号を旅行中も使いたいからです。家族からの電話や、カード会社の確認コード(SMS)は、日本通信SIMの番号に届きます。
日本通信SIMは、「国際ローミング」(海外でも日本の電話番号を使えるサービス)を申し込めば、海外でも電話とSMSが使えます。申し込みはマイページからで、月額は0円です(通話料は別にかかります)。ただし、公式サイトには「データ通信はご利用いただけません」とあります。ネットは、povoやトリファに任せます。
電話とSMSは日本通信SIM、ネットは国に合わせてpovoかトリファ、と考えると分かりやすいです。場所ごとに、オンにする回線はこうなります。
| 場所 | オンにする回線 | オフにする回線 |
|---|---|---|
| 台湾(行き・帰り) | 日本通信SIM(電話・SMS)+povo(ネット) | トリファ |
| チェコ | 日本通信SIM(電話・SMS)+トリファ(ネット) | povo |
娘も日本通信SIMなので、旅行中にSMSを受け取るなら、国際ローミングの申し込みが要ります。
③ 日本の回線のデータローミングを切っておく
旅行用eSIMと日本の回線を一緒に使うと、日本の回線にローミング料金がかかることがあります。Appleもそう注意しています。
日本の回線そのものをオフにする必要はありません。日本の回線は電話とSMSのためにオンにしたまま、「データローミング」だけをオフにします。ネットには、旅行用のeSIMを選びます。
iPhoneの設定の手順は、ChatGPTにeSIMを相談したときの記事で、図にまとめています。
→ ChatGPTにeSIMを相談したら、私に合った海外ネットを選んでくれた
まとめ|2人旅は「離れても使えるか」で選ぶ
eSIMにするかWi-Fiにするか、ChatGPTに相談して決めました。
- 2人旅で別行動がありそうなら、1人1枚のeSIMだと、それぞれのスマホだけでつながる
- AIの答えは公式で確かめる。今回は、国別のプランにしたほうが安かった
- 2人で違う会社のSIMを使うと、片方の回線にトラブルがあっても、もう片方からテザリングできる
- ずっと一緒に動く方や、設定が不安な方には、Wi-Fiが向いている
迷っている方は、上の相談文を、ご自分の旅の条件に書き換えてAIに聞いてみてください。条件を具体的に書くほど、答えもご自分に合ったものになります。
12月の旅行で実際に使ったら、この記事に使った感想を書き足します。





