ChatGPTに個人情報を入れて大丈夫か。
気になっている方は多いと思います。
私も気をつけています。住所も電話番号も書きません。
一方で、体調のことやお金の悩みは、そのまま打ち込んでいます。
この差はどこにあるのか。調べてみたら、「個人情報」という言葉の意味そのものにありました。
個人情報とは「あなたと結びつく情報」のこと
個人情報保護委員会は、個人情報をこう説明しています。
生存する個人に関する情報で、氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの
大事なのは「特定の個人を識別できる」という部分です。
つまり、その情報から「誰のことか」が分かるかどうか。ここが分かれ目になります。
たとえば「足首が腫れている」という情報だけでは、誰のことか分かりません。
でも、そこに名前や住所が付けば、特定の誰かの情報になります。
同じ委員会の説明では、「個人に関する情報」には、身体や財産、職種についての事実・判断・評価もすべて含まれるとされています。体のことも、お金のことも、名前と結びつけば個人情報です。
逆に言えば、結びつかなければ、ただの相談です。
だから、入れないのは「私と結びつくもの」
この考え方で整理すると、はっきりします。
住所や口座番号は、それ自体が私を指しています。他人の手に渡れば、荷物が届く、お金が動く、なりすまされる。実害が出ます。
でも「足首が腫れている」「老後のお金が不安」は、私の名前と切り離されていれば、誰の話か分かりません。
恥ずかしいかどうかと、困るかどうかは違います。
体調やお金の話は、人に言うのは気が引けます。でも、それは実害とは別のことです。
実際に、こんなことを相談しています
具体的にお話しします。
転んだあと、病院に行くべきか。 足首の腫れ方、痛み方を打ち込んで相談しました。
→ ChatGPTに「病院に行くべき?」と相談|AIに聞けること、聞けないこと
このまま正社員を続けるべきか。 収入や働き方の悩みを打ち明けています。
→ いつまで正社員でいなきゃダメ?|ChatGPTと専門家の使い分け
化粧品を買い足すべきか。 手持ちのスキンケアを見てもらいました。
→ ChatGPTに化粧品の買い足しを相談したら「もう十分では?」と言われた話
どれも、具体的に伝えたほうが答えの質が上がるものです。
「なんとなく足が痛い」より「4日前にひねって、外側が腫れている」のほうが、返ってくる話が変わります。
ぼかすと、当たりさわりのない答えしか返りません。
それでも書かないもの
こちらははっきりしています。
- 住所、電話番号
- 口座番号、クレジットカードの番号
- マイナンバー、保険証の番号
- 家族の名前、勤め先
そもそも、これらを書く必要がある相談はありません。
献立を考えてもらうのにも、旅行の計画を立てるのにも、住所は要りません。
このあたりは、始め方の記事にも書いています。
→ ChatGPTの始め方|スマホで50代の私でも5分でできました
入れたものは、学習に使われるの?
ここが気になる方も多いと思います。公式の説明を確かめました。
私たちが使っている個人向けのChatGPTでは、入力した内容がモデルの学習に使われることがあります。 OpenAIがそう明記しています。
ただし、設定で止められます。
設定のメニューから「データコントロール」に進み、学習に使う項目をオフにします。オフにすると、それ以降の会話は学習に使われなくなります。会話の履歴自体は残ります。
画面の名前や場所は変わることがあります。最新の手順はOpenAIの公式ページでご確認ください。
意外だったこと
ひとつ、知らなかったことがありました。
回答の下にある「良い回答」「良くない回答」のボタンを押すと、その会話全体が学習に使われることがあります。
学習をオフにしていても、です。
親切心で押していた方は、覚えておくとよいかもしれません。
会社で使う場合は別
ChatGPT BusinessやEnterpriseなど、法人向けのものははじめから学習に使わないと決められています。
個人で使うものとは扱いが違います。
見られたくない話は「一時チャット」で
もうひとつ、逃げ道があります。
一時チャットという使い方です。
チャット画面の上のほうにあるボタンから始められます。この会話は、
- 履歴に残りません
- 前の会話を覚えている機能も使いません
- 学習にも使われません
たとえば、家族のことや、体の込み入った話。「残しておきたくないな」と思ったときに使っています。
普段の献立の相談まで一時チャットにする必要はありません。気になるときだけで十分です。
まとめ|線引きは「知られて困るか」
- 個人情報とはあなたと結びつく情報のこと。結びつくから、知られると困る
- 住所・口座・カード番号は書かない。そもそも書く必要がない
- 体調やお金の悩みは相談している。具体的に伝えたほうが答えが役に立つから
- 入力した内容は学習に使われることがある。設定でオフにできる
- 「良い回答」ボタンを押すと、その会話は学習に使われることがある
- 残したくない話は一時チャット
こわいから使わない、では何も始まりません。
でも、何も考えずに全部打ち込むのも違います。
どこまでなら困らないかを自分で決めておくと、そのあとは気楽に使えます。
AIへの不安そのものについては、こちらにも書きました。





