いつまで正社員でいなきゃいけないんだろう。
この気持ちが、ずっと胸の奥にありました。
お金のことは、ChatGPTにずいぶん相談してきました。
保険のこと、住宅ローンのこと、この先の見通し。
それでも、あの気持ちは消えませんでした。
消えたのは、専門家に見てもらった日です。
自分で調べておいて、最後は人に確かめてもらう。
その順番が、思っていたよりずっと良かったのです。
ChatGPTに相談してきた、お金のこと
お金の話は、人に聞きにくいものです。
家族にも、友人にも、なんとなく話しづらい。
その点、AIは何度聞いても嫌な顔をしません。
私がこれまで相談したのは、こんなことでした。
- 入っている保険を解約したほうがいいのか
- 住宅ローンの繰上げ返済は、固定と変動のどちらから進めるべきか
- 数年後、自分のお金がどうなっているのか
どれも、そのままにしておくと落ち着かない類の話です。
まず、論点を分けてくれる
聞いてみると、まず論点を分けてくれました。
繰上げ返済の相談では、こう並びました。
- 金利の高いほうから返すのが基本の考え方
- ただし、これから金利が上がる可能性もある
- 住宅ローン控除が効いている期間はどうか
「こちらが正解です」ではなく、判断の材料が出てきます。
自分ひとりで考えていたときは、この整理ができませんでした。
具体的に伝えないと、返ってくるのは一般論
ここが、大事なところです。
お金の相談は、細かく伝えるほど答えが変わります。
年齢、いまの資産、ローンの残り、いつまで働くつもりか。
そこまで打ち込んで、ようやく自分向けの答えになります。
実際、私が打ち込んだ画面は、この記事ではお見せできません。
資産の額もローンの残りも、そのまま写っているからです。
献立を頼むときと同じで、条件が細かいほど返事は具体的になります。
→ ChatGPTに献立を頼む方法|そのまま使える"お願いの型"つき
ただ、お金の場合は伝える中身が中身です。
数字の出どころは、いつものアプリ
ここで、ひとつ引っかかる方がいるかもしれません。
自分の資産やローンの残りを、すぐに言えるでしょうか。
私は、家計の管理にマネーフォワードを使っています。
銀行や証券、住宅ローンをまとめて見られるので、聞かれたときにすぐ出せます。
普段から目にしているので、打ち込むのに手間はかかりませんでした。
そしてこれは、専門家に会った日にも役立ちました。
同じ数字を、そのまま伝えられたからです。
数字を集めるところから始めていたら、あの時間は足りなかったと思います。
私が使っている、お願いの型
数字は、ご自分のものに置き換えて使ってください。
【年齢】○歳 【働き方】いまは正社員です 【住まい】持ち家、住宅ローンが残っています 【聞きたいこと】 この先の働き方を考えています。 何歳まで、いまの働き方を続ける必要がありそうですか。 判断するために必要な情報があれば、先に質問してください。
最後の一行を入れると、足りない情報を聞き返してくれます。
学習に使わせない設定
自分のお金のことを打ち込むのは、やはり気になります。
ChatGPTには、やりとりを学習に使わせない設定があります。
設定のなかの「データコントロール」から切り替えられます。
また、履歴に残さずに話せる「一時チャット」も用意されています。
心配な方は、先に設定を確かめてから始めると安心です。
(OpenAIの公式ヘルプで確かめられます)
AIへの気がかりについては、こちらでも書きました。
→ AIってこわくないですか?|手が伸びないのは、たぶん別の理由です
AIが出してくれるのは、考え方まで
ここまで伝えても、決め手は出てきませんでした。
「金利の高いほうから返すのが基本です」
「こういう場合は、こうも考えられます」
どれも、なるほどと思う内容です。
けれど、私が知りたかったのはそこではありませんでした。
いつまで正社員でいればいいのか。
その一点が、ずっと決まらないままでした。
材料はそろっているのに、決め手がない。
不安は、そこに残り続けていたのだと思います。
専門家に見てもらったら、時期が決まりました
今日、ライフプランの専門家に相談する機会がありました。
自分の状況を伝えて、この先のお金の流れを見てもらいました。
そこで示されたのは、考え方ではありませんでした。
- いつまで正社員でいればいいか
- そのあと、どれくらいの収入があればいいか
- その働き方を、いつまで続ければいいか
時期が入っていたのです。
「あと何年」と言われた瞬間、胸のつかえが落ちました。
金額が変わったわけでも、資産が増えたわけでもありません。
終わりが見えただけです。
それだけで、あの気持ちが消えました。
先に調べていたから、話が早く進みました
もうひとつ、感じたことがあります。
AIで下調べをしていたから、話が早かったのです。
保険をどうするか、ローンをどう返すか。
自分なりの考えを持った状態で座れたので、
「私はこう考えているのですが、どうでしょうか」
と聞けました。
何も知らずに行っていたら、説明を聞くだけで終わっていたと思います。
限られた時間の使い方が、まるで違いました。
AIに聞けること、聞けないこと
今回のことを、私はこう受け止めています。
| AI | 専門家 | |
|---|---|---|
| 論点を整理する | 得意 | — |
| 一般的な考え方を知る | 得意 | — |
| 何度でも聞き直す | 気兼ねなく | 時間が限られる |
| 自分の場合の時期を決める | してくれない | してくれる |
| 責任を持って助言する | しない | する |
体のことを相談したときも、同じ線がありました。
AIは調べものにはよく付き合ってくれます。
でも、決めることまでは引き受けてくれません。
→ ChatGPTに「病院に行くべき?」と相談|AIに聞けること、聞けないこと
これは、AIが劣っているという話ではありません。
決めるという行為には、責任がついてくるからだと思います。
お金の相談で、気をつけたいこと
3つだけお伝えします。
AIの計算は、そのまま信じない
シミュレーションもしてくれますが、前提が変われば答えも変わります。
利率や金利、この先の暮らし方。
出てきた数字は、考えるためのたたき台として見るのがよさそうです。
個別の商品の良し悪しは、決めつけない
特定の保険や金融商品について、AIは一般的な説明をしてくれます。
けれど、契約の中身は一人ひとり違います。
解約するかどうかのような判断は、必ず自分の書類と、人の目で確かめてください。
私も、そこは専門家に見てもらいました。
相談する相手は、選ぶ
お金の相談は、相手によって立場が違います。
何かを売る立場の人か、そうでないか。
そこは意識して選んだほうがよいと思います。
まとめ|自分で調べてから、人に確かめてもらう
- お金のことも、AIは何度でも相談に乗ってくれます
- 具体的に伝えるほど、自分向けの答えになります
- ただし返ってくるのは、あくまで考え方でした
- 「いつまで」を決めてくれたのは、人でした
- 先に調べておくと、限られた時間の中身が濃くなります
長いこと、いつまで正社員でいなきゃいけないんだろう、と思っていました。
その答えは、ひとりで調べていても出てきませんでした。
自分で調べて、最後は人に確かめてもらう。
この順番を、これからも使っていこうと思っています。
暮らしの中の相談ごとは、ほかにもいろいろ頼んでいます。





